恋のはなし。
[魔法/セブルス学生/切]
※一人称 僕
‐‐‐
「せぶるす、なんで、」
私の前に出された光景は見たことも考えた事もないようなもので。あ私、独りよがりだったんだ、って実感したものだった。私は、確かにセブルスと付き合ってたはずだった。愛してる、とも囁いてくれていたのに。いつもの彼と違う優しい瞳の先には昔からよく聞いていた明るい彼女の姿があった。リリーの横にジェームズが来ると明らかに嫌そうな顔をして眉間に皺が寄った。私がルシウスやレギュラスと話してても見もしない。寧ろ微笑んでいたかもしれない。そして話には入らずに図書室に向かう。
今更なんなんだろう。
私、なんで悲しいの。
リリーの事を好きなのは知っていた。私に対してよりも深い愛を注いでいることも。だけど私は2番だと思っていた。
今隣に居る彼女は誰?純血、半純血?スリザリンでもない、よりによって
グ リ フ ィ ン ド ー ル の 女 。
私は、セブルスと一緒にヴォルデモート卿に仕える予定だったんだよ、
確かに世間的には悪かもしれない。
人を殺しているから。
でも、そんな未来でも私の横にセブルスがいれば、私にとって幸せだった筈なの。
‐‐
女が此方に近づいてきた。目の前でいきなり泣かれてしまって、大丈夫か、と聞いてみた。(大丈夫、です…っ、)と嗚咽を洩らしながら泣いているグリフィンドールの女の肩に手を置き顔を覗き込む。びく、と肩を震わしたがあまり気にしなかった。
「せぶるす、なんで、」
今度は自分自身が肩を震わせた。大好きな、愛してる、愛しい彼女が今の状況を見たのか。
悲しいが、良かった。
最近は、好き過ぎて。愛しすぎて辛かった。僕自身は闇側であり、ただスリザリンにいるだけの姫とは違いもうヴォルデモート卿…我が君にお会いし忠誠を誓ってきてしまった。悪いことだとは思わない、姫とは違う愛を注いでいるリリーを護るために。だが、姫自身が闇に堕ちる必要があるのだろうか。良家の姫だ。何かしら仕事もあるはずだ。だから、まっとうに、生きて、僕が、隣に居ることは、出来ない、けれど。
だから姫には別れを告げるつもりだった。理由を知ったらついてくると言うだろうからただ、突き放すつもりだった。
……ここが引き際なのかもしれない。
良い機会だったんだ。
自分自身に言い聞かせて、追いかけるのをやめた。
こんな、相手の為に身を退くなんて、物語の中だけだと思っていた。本当にあるなんて、まさか自分がなるなんて。
Bad Endを期待する
(Happy Endを期待したのは だけで、)
貴女を考えてこそ、の 未来。
‐‐‐
http://immaturelove.1.tool.ms/
(未熟な愛)
友人になったばかりの秋のところで見つけたお題。セブルスを通じて知り合ったからセブルスに。
暗くなりました。
最近甘かけない…orz
結菜
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